慢性腰痛は何をすれば卒業できる?カギは「天然のコルセット」と「体の使い方」
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慢性腰痛は何をすれば卒業できる?カギは「天然のコルセット」と「体の使い方」

 

「腰痛には腹筋と背筋を鍛えろ」って昔からよく聞くけど、効果があるのか疑問に思っていませんか?

結論から言えば、腰痛予防・改善に筋トレは非常に有効です。
ただし、ただの腹筋運動や背筋運動をすれば良いわけではありません。

最近の腰痛対策で最も重要視されているのが、「モーターコントロール(運動制御)」という考え方です。
あなたの腰痛を根本から解決する、正しい筋肉と予防トレーニング方法をご紹介します!


 

1. 昔ながらの腹筋・背筋だけではダメな理由

 

腰痛を予防するために必要な筋肉は、大きく分けて2種類あります。

 

従来の筋トレが鍛えがちな筋肉(アウターマッスル)=割れた腹筋(シックスパック)

 

筋肉名 役割
腹直筋(シックスパック) 体を大きく曲げたり反らしたりする大きな動きを担う。
脊柱起立筋(背筋) 姿勢を維持したり、体幹を伸ばしたりする大きな力を出す。

これらの筋肉を鍛えるのはもちろん大切ですが、この「アウターマッスル」だけを鍛えすぎると、かえって体の動きが硬くなり、腰椎の安定性が損なわれることがあります。特に、腰痛がある人は、次に紹介する筋肉の「働き方」に問題があることが多いのです。


 

2. 腰痛予防の主役!「天然のコルセット」=インナーマッスル

 

腰痛の専門家の間で最も注目されているのが、体の深層にあるインナーマッスル(ローカルマッスル)です。
これらの筋肉は、背骨の関節一つひとつを安定させ、体幹を内側から支える「天然のコルセット」の役割を果たしています。

このインナーマッスルがサボると、大きなアウターマッスルが代わりに頑張りすぎてしまい、疲労や痛みが発生しやすくなります。
※当院では徒手検査でインナーマッスルのMMT(筋力)をチェックしています。
基本腰痛で来院される方は腸腰筋のMMTが弱いのが分かります。

PS:スポーツを頑張っている選手を診る時にも必ずMMT検査を行っています。
そこで分かるのが全国レベルの大会に出場する選手の共通点は腸腰筋のMMTが強いのとモーターコントロールが上手ということです。
ブログ最後に深層筋もモーターコントロールを強化できるバイオメカニクスの専門家が考案した当院の画期的なトレーニングもご紹介致します!

最重要の筋肉 役割(腰痛予防のカギ)
腹横筋(ふくおうきん) 腹部をコルセットのように締め付け、腹圧を高めて腰椎を安定させる。
多裂筋(たれつきん) 背骨に直接付着し、脊椎の一つ一つを安定させ、ブレを防ぐ。
腸腰筋(ちょうようきん) 腰椎と大腿骨、骨盤と大腿骨をつなぎ、正しい姿勢(S字カーブ)をキープする。腸腰筋が働かないと猫背、歩幅も狭くなる

文献的知見:本来は身体を動かす手前で先行的に腹横筋、多裂筋が収縮して腰椎を安定させてくれます。
しかし慢性腰痛がある人は、この腹横筋や多裂筋が、体を動かす瞬間に働くタイミングが遅れていることが報告されています。
つまり、「筋肉の力」だけでなく「筋肉の使い方」に問題があるのです。
肩も同様で腕を上げる前に肩関節のインナーマッスルが先行的に収縮し肩を安定させてくれるから野球のボールを投げても肩が壊れにくいのです。






3. モーターコントロールを鍛える!最強エクササイズ

 

モーターコントロール(MCE)とは、このインナーマッスルを適切なタイミングで、正確に働かせる体の使い方を脳に再教育するトレーニングです。

ここでは、腰への負担が少なく、初心者でも取り組みやすい最強の2種目をご紹介します。

 

① 腹横筋を呼び覚ます!「ドローイン」

 

これがMCEの基本中の基本です。腹横筋を意識して収縮させる練習をします。

  1. 仰向けになり、膝を立てます。

  2. 息を大きく吸い、次に口から全て吐き切るようにお腹をへこませます。

  3. お腹をへこませた状態(腹横筋がギュッと締まった状態)をキープし、そのまま浅い呼吸を10秒〜30秒続けます。

    • ポイント: へこませた時、お腹の奥に力が入っているか確認しましょう。背中を床に押し付けすぎないように注意してください。

② 体幹のブレをなくす!「バード&ドッグ」

 

多裂筋と腹横筋を同時に使い、体幹を安定させる協調性を高めます。

  1. 四つん這いになり、頭からお尻まで背筋をまっすぐに保ちます。

  2. ドローインの状態をキープしたまま、右腕と左脚をゆっくりと床と並行になるまで上げます。

  3. 腰が横にブレたり、反ったりしないよう、体幹を意識しながら数秒キープ。

  4. ゆっくりと元に戻し、反対側も行います。

無理せず「正確さ」を最優先に

 

腰痛の筋トレは、「重い負荷をかけること」より「正しい筋肉の使い方を覚えること」の方が何倍も重要です。

  • 痛みを少しでも感じたら、すぐに中止しましょう。

  • まずは回数を多くやるのではなく、一つ一つの動作の「正確さ」を意識して取り組んで行ってみましょう。

あなたの腰痛が、正しい体の使い方を身につけることで改善に向かうことを願っています!


あなたの腰痛の原因は、どの筋肉の「サボり」にあると思いますか?
筋肉はサボると脂肪変性することが分かっています。
焼き肉のカルビの霜降りのようになります・・・。
働いている筋肉は赤身の筋肉なんです!
赤身の働きやすい筋肉を目指しましょう!


当院が行うインナーマッスル・モーターコントロール強化に令和の新しいファンクシャナルトレーニングを行っております!
町工場の職人さんが手掛けたトレーニング器材を使用!
1台で数十種類のトレーニングができます!
成長期の成長軟骨に負担が最小限にできるので一般の方にもオススメです!
筋肉を大きくするのではなく今ある筋肉、関節を動きやすくすることが可能なトレーニングです!
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  • 院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)
    <国家資格>
    柔道整復師、鍼灸師

    コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー

    身体に優しい施術を心がけています。

    成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。

    最近のライフワークは「健康寿命をの延ばす施術と運動を追求」です。

    地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!



<当院実績>
水泳ジュニアオリンピック優勝選手,水泳インターハイ出場選手,水泳国体出場選手,社会人野球選手,野球独立リーグ選手,甲子園出場選手,水泳ジュニアオリンピック選手,高校サッカー選手権出場選手,女子サッカーインターハイ出場選手,Fリーグ(フットサル)プロ選手
女子フットサル東京代表選手,野球U-23大学日本代表選手、野球U-12日本代表選手など。
スポーツ選手も多く来院いただいております‼︎

<メディア紹介>

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