股関節と骨盤の「連動性」が腰痛・スポーツパフォーマンスを左右する理由

私たちの身体の中心である「骨盤」と「股関節」。

この2つの関係は、単に骨同士がつながっているだけではありません。
実は、姿勢の安定、動作のスムーズさ、そして腰痛の発症リスクにまで深く関係しています。
今回のブログでは、医学的・バイオメカニクス的な観点から、「股関節と骨盤の連動性」がどのように私たちの動きや健康に影響するのかをお伝えできたらと思います。

股関節と骨盤の連動性とは？

股関節は「大腿骨頭」と「寛骨臼」によって構成される球関節（ボールとソケットの関節）で、
骨盤は腸骨・恥骨・坐骨が融合した構造体です。
この2つは、運動連鎖（Kinematic Chain）の中核を成し、体幹と下肢の動きを橋渡しする役割を担っています。

運動連鎖（Kinematic Chain）による連動性
骨盤の角度や傾きが、股関節の動きに直接影響を与えます。

つまり、骨盤の姿勢が悪いと、股関節の可動域も制限されてしまいます。
これが慢性的な動作のクセや筋肉のアンバランスを生み、やがて背中、腰や膝への負担につながるのです。

 筋連結（Muscle Coupling）による連動性

骨盤と股関節をまたぐ筋肉は、動作時に「チーム」として働きます。
主な筋群は以下の通りです：

• 腸腰筋：骨盤前傾と股関節屈曲を連動させる
  

• 大殿筋：骨盤後傾と股関節伸展を連動させる
  

• 中殿筋：骨盤の水平維持と股関節外転の安定化
  

• ハムストリングス：骨盤後傾を助け、股関節伸展を補助
  
  

これらの筋肉がバランスよく働くことで、
歩行やランニング時にエネルギー効率の高い動作が実現します。

腰痛との関係

骨盤と股関節の連動性が崩れると、腰椎に余計な負担がかかります。
たとえば：

• 骨盤が前傾しすぎる → 腰椎の過伸展（反り腰） → 腰痛・椎間関節障害

• 骨盤が後傾しすぎる → 腰椎の可動制限 → 筋性腰痛・ぎっくり腰
  

接骨院の現場では、股関節の可動域制限が腰痛の根本原因であることも多く、
「腰を良くするには股関節を整える」ことが常識となっています。

スポーツパフォーマンスへの影響

スポーツ動作（特に走る・跳ぶ・蹴る動作）は、
股関節と骨盤の協調性（coordination）によって成り立っています。

• 骨盤の回旋 → 股関節の外旋・内旋が連動

• 骨盤の前傾維持 → 効率的な下肢伸展力発揮

• 骨盤の安定 → 体幹の力を下肢に伝達しやすい

この「骨盤-股関節複合体」がうまく機能することで、スプリント、ジャンプ、方向転換などの動作が安定し、パフォーマンスが向上します。

まとめ：動きの起点は「骨盤と股関節の調和」

腰痛の予防、姿勢の改善、スポーツ能力の向上――
すべての鍵を握るのは、骨盤と股関節の正しい連動です。

トレーニングの現場でも、ストレッチや体幹強化だけでなく、
この「骨盤-股関節の協調性」を意識したアプローチが重要になります。

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• 院長　善林　伸介（ぜんばやし　しんすけ）
  ＜国家資格＞
  柔道整復師、鍼灸師
  
  

  コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー
  
  身体に優しい施術を心がけています。

  成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。
  
  最近のライフワークは「健康寿命をの延ばす施術と運動を追求」です。
  
  地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます！
  
  
  
  

＜当院実績＞
水泳ジュニアオリンピック優勝選手，水泳インターハイ出場選手，水泳国体出場選手，社会人野球選手，野球独立リーグ選手，甲子園出場選手，水泳ジュニアオリンピック選手，高校サッカー選手権出場選手，女子サッカーインターハイ出場選手，Fリーグ（フットサル）プロ選手
女子フットサル東京代表選手，野球Ｕ-23大学日本代表選手、野球U-12日本代表選手など。
スポーツ選手も多く来院いただいております‼︎

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