高齢者の「股関節の曲がり(頚体角)」にご用心!骨折リスクと今日からできる予防法
高齢者の健康を語る上で、股関節、特に大腿骨(太ももの骨)の構造の変化は非常に重要です。
特に「少し転んだだけなのに、骨折して寝たきりに…」というケースの背景には、大腿骨の「頚体角(けいたいかく)」の変化が深く関わっています。この頚体角の角度が、あなたの骨折リスク**を左右しているかもしれません。
このブログでは、高齢者に特有の頚体角の特徴と、それによるリスク、そして角度の変化に負けないための具体的な予防策をわかりやすく解説します。
1. 知っておきたい!高齢者の大腿骨「頚体角」の特徴
大腿骨の頚体角とは、大腿骨の太い部分(骨幹部)と股関節につながる細い部分(頚部)が作る角度のことです。
角度が減ると何が起こる?「内反股(ないはんこ)」傾向
加齢と共に、この角度は少しずつ小さくなる傾向があります。この状態を「内反股(ないはんこ)」傾向と呼びます。
角度が小さくなると、股関節には以下のような悪影響が生じます。
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大腿骨への「ズレる力」の増加: 角度が小さくなることで、大腿骨の頚部に垂直方向の強い「剪断力(せんだんりょく)」がかかりやすくなります。
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筋力の低下: 股関節を安定させる重要な筋肉、「股関節外転筋」(お尻の横の筋肉)の作用が弱くなり、歩行が不安定になりやすくなります。
股関節外転筋の働きを担う、特に重要な筋肉は以下の3つです。
2. 最大のリスクは「大腿骨頚部骨折」
頚体角の減少と骨粗鬆症が重なると、最も注意しなければならないのが大腿骨頚部骨折です。
これは高齢者が転倒した際に最も起こりやすい骨折の一つであり、単なるケガで済まない重大な結果を招きます。
3. 角度に負けない!骨折を防ぐための3つの予防策
残念ながら、一度変化した大腿骨の角度を元に戻すことは困難です。しかし、角度の変化による骨折リスクを最小限に抑え、活動的な生活を維持するための予防策は徹底できます。
1. 基礎体力となる「骨」と「筋肉」を強化する
大前提として、骨折しないための土台作りが必要です。
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骨粗鬆症対策(骨強化):
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栄養: カルシウムやビタミンD・Kを積極的に摂取しましょう。
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運動: ウォーキングなど、骨に適切な負荷をかける運動を継続しましょう。
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治療: 骨密度検査を受け、骨粗鬆症と診断された場合は必ず適切な薬物治療を行いましょう。
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股関節周囲筋の強化:
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特に不安定な歩行の原因となる股関節外転筋(足を横に広げる動き)を鍛えるトレーニングを取り入れ、歩行の安定性を高めましょう。
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2. 最大のリスク要因「転倒」を徹底的に防ぐ
骨折の9割は転倒が原因です。生活環境と身体機能の両面から転倒対策を行いましょう。
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環境整備: 室内は段差を解消し、手すりを設置しましょう。滑りやすい浴室やトイレの床には滑り止めマットを敷きましょう。
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バランス訓練: 片足立ち訓練や太極拳など、バランス能力を維持・向上させる運動を日課にしましょう。
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体調管理: めまいやふらつきの原因となる血圧の変動や、視力の低下にも注意を払い、定期的な健康診断を受けましょう。
3. 股関節の「柔軟性」を保つ⇒当院ではココに力を入れています!
股関節の柔軟性を保つことは、動きの制限による姿勢の崩れを防ぎ、転倒した際の衝撃を吸収するクッションの役割も果たします。
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股関節ストレッチ: 股関節周囲の筋肉を柔らかく保つストレッチを毎日行い、可動域を維持しましょう。
まとめ
高齢者の大腿骨頚体角の変化は避けて通れない加齢現象ですが、「強い骨」「強い筋肉」「安全な環境」の3つを徹底することで、骨折リスクを大きく下げることができます。今日からできる予防策を始め、いつまでもアクティブな毎日を送りましょう!
【専門家監修】大腿骨骨折・寝たきり予防に!1日30分「股関節特化型」サーキットストレッチ
「最近、なんだか歩くのが不安定…」「転びやすくなった気がする…」
もしそう感じているなら、それは股関節の硬化や姿勢の歪みが原因かもしれません。特に高齢の方にとって、わずかな転倒が大腿骨頚部骨折という重大なリスクにつながります。
当院の1日30分サーキットストレッチは、この「転倒リスク」と「股関節の機能低下」に特化してアプローチします。
あなたが抱える、老化の予防、姿勢の歪み、関節痛、そして「大腿骨骨折」のリスク軽減をサポートします。
股関節の硬化と大腿骨骨折の深い関係
上記ののブログで解説した通り、高齢になると大腿骨の「頚体角」がわずかに減少し、骨折しやすい構造になりがちです。
さらに、人間の体は加齢と共に以下の**赤丸部分(特に股関節と骨盤)**が硬くなり、曲がっていきます。
結論:体が曲がり、筋肉と関節が硬くなるのを予防・改善することが、寝たきり・骨折予防の鍵です!
1日30分サーキットストレッチの3つの予防効果
従来のトレーニングのように筋肉に大きな負荷をかけるのではなく、低負荷・リラックス状態で体の中心部分を「動的ストレッチ」で繰り返し動かします。
特に、硬くなりやすい「股関節周辺」と「肩甲骨周辺(胸郭)」を集中的にほぐし、全身の連動性を高めます。
1. 股関節機能の改善で「転倒リスク」を大幅軽減
サーキットストレッチは、股関節まわりの筋肉を柔軟にすることで、歩行時の骨盤と股関節の動きを改善します。
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歩幅が広がる、歩く速度がアップする
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つまづきにくくなる(歩行の安定化)
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片脚立ちのバランス能力向上(転倒予防)
2. インナーマッスルと関節の柔軟性向上で「歪み」を改善
硬くなっている深層筋(インナーマッスル)をほぐし、左右の筋肉のバランスと関節の動きを良くします。
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姿勢の歪みが改善され、腰やひざへの負担が軽減します。
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脳からの運動信号が筋肉に届きやすい、伝達効率の良いしなやかなカラダを作ります。
3. 低負荷で「安心」かつ「代謝アップ」
軽い負荷で運動を行うため、心拍数・血圧が急激に上昇するリスクが低く、高齢の方でも安心して取り組めます。
さらに、肩甲骨と股関節まわりという脂肪細胞が多く集まる部分を効率よく動かすため、代謝が向上し、脂肪燃焼しやすい体になります(ダイエット効果)。
\特に股関節・骨盤に効く!/ 導入マシン紹介
あなたの「股関節・骨盤」の機能低下を改善し、転倒や骨折リスクを低減するために、以下のマシンを集中的に使用します。
料金プラン(指導料込み)
まずはお気軽にお試しください。スタッフが丁寧にアドバイス致します。
ご自身のペースと体力に合わせて無理なく続けられます。
「体が曲がり、硬くなる」という老化のサインに、根本からアプローチし、大腿骨頚部骨折という最大の落とし穴から身を守りましょう。
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院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)
<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師

コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー
身体に優しい施術を心がけています。成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。
最近のライフワークは「健康寿命をの延ばす施術と運動を追求」です。
地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!


<当院実績>
水泳ジュニアオリンピック優勝選手,水泳インターハイ出場選手,水泳国体出場選手,社会人野球選手,野球独立リーグ選手,甲子園出場選手,水泳ジュニアオリンピック選手,高校サッカー選手権出場選手,女子サッカーインターハイ出場選手,Fリーグ(フットサル)プロ選手
女子フットサル東京代表選手,野球U-23大学日本代表選手、野球U-12日本代表選手など。
スポーツ選手も多く来院いただいております‼︎
<メディア紹介>
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