膝のお皿の骨端症(成長痛)「シンディング・ラーセン・ヨハンソン病」とは・・・
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膝のお皿の骨端症(成長痛)「シンディング・ラーセン・ヨハンソン病」とは・・・

こんにちは。
今回は成長期に起こる膝の痛み「シンデイング・ラーセン・ヨハンソン病」について簡単にお話致します。

シンディング・ラーセン・ヨハンソン病(SLJ)とは・・・
お皿(膝蓋骨)の下端部に起こる骨端症(成長痛)のことを言います。
XP(レントゲン)画像では分裂して骨折しているかのように見えますが折れてはいません。
※小学生高学年~中学生に多くスポーツをされている子に多いのが特徴です。
この時期の年齢はお皿(膝蓋骨)は成長期過程にあり膝蓋靱帯よりも骨の強度が弱く、繰り返しの動作(ジャンプ)などで膝蓋骨下端に負担がかかり
炎症、石灰化、酷い場合は部分的な剥離骨折などを生じます。
痛みが強い急性期には、特にジャンプやランニング、しゃがむ動作など、膝蓋腱に強い牽引ストレスをかけるスポーツ活動を一時的に中止または大幅に制限が必要です。

・お皿(膝蓋骨)は12歳~14歳ごろに骨端線が閉じ大人の骨になります。
・脛骨粗面は14歳~16歳ごろに骨端線が閉じ大人の骨になります。
<症状>
・お皿(膝蓋骨)の限局した疼痛、圧痛
・腫脹、熱感
・運動時痛

ひざ下(脛骨粗面)が痛い成長痛は「オスグッド・シュラッター病」と言います。
オスグッド・シュラッター病について詳しくはコチラをクリック!


<施術&リハビリ>
基本的に保存療法になります。
この病気が成長期の一時的な問題(牽引性骨端炎)であり、成長が完了すると自然に治癒する性質を持っているためです。
保存療法の主な柱は、安静と運動制限、および炎症と痛みの管理になります。
・痛み、炎症の強さに応じて運動を休む、強度を落としての活動にする。
・ひざ関節伸展(伸ばす筋肉=大腿四頭筋)、曲げる筋肉(ハムストリング)、お尻の筋肉(大・中・小殿筋)の柔軟性を高める。
・股関節の屈曲(曲げる)動作を行いやすくさせる。
股関節の屈曲動作を行いやすくすることでひざへの負担が減らせます。
※股関節屈曲(ヒップヒンジ)について詳しくはコチラをクリック!
柔軟性テスト
①太もも裏(ハムストリング)
60度以下:硬い
60度~90度:正常
90度以上:柔らかい


②太もも前(大腿四頭筋)
10度以上が硬い
10度以下が正常

殿踵間テスト(HBD):太もも前(大腿四頭筋)の硬さを診る
お尻と踵までの距離をチェック
正常はお尻とかかとまでの距離が10㎝以内
かかとをお尻につけようとするときにお尻がポコッと浮く場合は硬い

大腿四頭筋(大腿直筋)に対して究極の筋膜リリース
大腿四頭筋の中でも大腿直筋のみが唯一の2関節筋‼
※2関節筋とは・・・
2つの関節を跨いでいる筋肉のことを言います。
大腿直筋は股関節を屈曲(曲げる)、ひざを伸展(伸ばす)2つの作用を持っているから重要な筋肉なんです!
筋肉専用ローラーは筋肉の付いているスタートラインからゴールまで広範囲に一定圧を常にかけられる為、マッサージ以上に時短で筋肉を緩めることができます。施術後は驚くほど筋肉の柔らかさと動きやすさの変化を実感できます。

大腿直筋は3つの起始を持っています!
そこの反回頭を手で狙って筋膜リリースを行います!

真っすぐ立っている時は直頭が引っ張っています。
ひざを曲げると反回頭が真っすぐになるのでそこを狙ってリリースして解します!
内転位荷重をすると反回頭が引っ張られてストレスを生じて滑走性障害(滑り)が起きて動きと痛みの問題が起こります。
third headは小殿筋と関節包と連結しているためここが硬くなるとより股関節の制限を受けやすくなります。

ハムストリングス筋膜リリース

太もも裏(ハムストリングス)を柔らかくすることで前屈する際に骨盤が前傾しやすくなります。
骨盤が前傾しやすくなることで太もも前(大腿四頭筋)の突っ張りを軽減させることができます。

予後

SLJ病は、自然に治癒する傾向が強い疾患です。ほとんどのケースで、成長期が終わって膝蓋骨の下部の成長軟骨が成熟すれば、症状はなくなります。
そのため、いかに症状を強くならにように施術、管理しながら成長が終わるまでを乗り切ることが大事になります。

お困りの際はお気軽にご相談下さい!


  • 院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)
    <国家資格>
    柔道整復師、鍼灸師

    コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー

    身体に優しい施術を心がけています。

    成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。

    最近のライフワークは「健康寿命をの延ばす施術と運動を追求」です。

    地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!



<当院実績>
水泳ジュニアオリンピック優勝選手,水泳インターハイ出場選手,水泳国体出場選手,社会人野球選手,野球独立リーグ選手,甲子園出場選手,水泳ジュニアオリンピック選手,高校サッカー選手権出場選手,女子サッカーインターハイ出場選手,Fリーグ(フットサル)プロ選手
女子フットサル東京代表選手,野球U-23大学日本代表選手、野球U-12日本代表選手など。
スポーツ選手も多く来院いただいております‼︎

<メディア紹介>

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