筋肉・腱・靱帯などの損傷の回復を早める方法”PEACE&LOVE”とは・・・
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筋肉・腱・靱帯などの損傷の回復を早める方法”PEACE&LOVE”とは・・・

こんにちは。

今回は軟部組織損傷(筋肉・腱・靱帯)の回復を早める方法”PEACE&LOVEについて簡単にお話致します。



急性の軟部組織損傷で多いのが足関節捻挫です。

この場合はご存じの方も多いと思いますが”RICE”処置です。
R:Rest(安静)
I:Icing(冷却)
C:Compression(圧迫)
E:Elevation(挙上)

しかし近年この理論も変わりつつあります。
それが”PEACE&LOVE”です!

P:Protection(保護)
損傷後数日間は痛みを伴う運動や身体活動を避ける。

E:Elevation(挙上)
損傷した部位をできる限り心臓より高く挙上させる。

A:Avoidanti-Inflammatories(抗炎症薬を避ける)
損傷した組織の回復を妨げる可能性がある抗炎症薬の服用を避ける。
過剰な診療を避ける理由を患者様に伝え、自然な回復を促すようにする。
・抗炎症薬を使用すれば痛みは減るが、組織の回復の遅延や害がある。



C:Compression(圧迫)
弾性包帯やテーピングを利用して腫れを抑える。
・急性の関節浮腫には効果がある



E:Education(教育)
身体は既に何が一番良いことなのか知っています。
必要のない受動的療法や過剰な診療を避ける理由を伝え、自然な回復を促すようにする。
過剰な診療により全く症状のない人たちから偶然に見つけられた障害。
例えば・・・
椎間板変性症では無症状にも関わらず50歳では80%の方が椎間板が変性していると言うデーターがでています。
変形性膝関節症では無症状にも関わらず40歳以上の43%の方に変形性膝関節症の画像所見があると言うデータがでています。
いつ画像診断が必要になるのか?
・重篤な疾患が予想されるような時
・骨折の疑いがある時
すぐ痛み止めや手術ではなくその方にあった必要な施術やリハビリを行うことが大事。



L:Load(負荷)
適切なメカニカルストレスの測定と調整を行い、痛みを指標に徐々に日常生活へ戻る。
いつ負荷を上げるべきなのかは身体が教えてくれます。
・損傷した組織は適量の負荷がかけられることで回復を早め、負荷に対する耐性を向上させます。
・負荷を徐々に頻繁にかける。
・身体の調子をみながら動くことが重要!
エアロバイクをこぐ人のイラスト


O:Optimism(ポジディブ思考)
回復を早めるため、自信を持ち、常にプラス思考でいられるよう考え方を切り替える。
・痛みに対して前向きに自分でできることを行うことで症状や痛みの回復が早まる。
・自己効力感を高め、恐怖回避思考と破局的思考を減少させる。
ポジティブな人のイラスト


V:Vascularisation(有酸素運動)
痛みを伴わない有酸素運動を行うことで治癒過程の組織へ血流を増やし組織の修復を促進させる。
※有酸素運動を行うメリット

・身体の健康状態が良くなる
・身体機能の回復
・生活の質の向上
・気分を向上させる
・鎮痛効果
・代謝を高める
・抗炎症効果

歩くおばあさんのイラスト


E:Exercise(エクササイズ)
アクティブ・アプローチをリカバリーに取り入れることで可動性、筋力、固有感覚を回復させる。
5つの重要なルール
・タイムフレームではなく、一連の機能動作を段階的に行う。
・ケガの徴候や症状を基にエクササイズのを調整する。回復のプロセスを早める重要なカギとなる。
・複雑にしない。シンプルなエクササイズを2~3つ行う。
・その人に合う運動を行う。他の人と比べたりしない。
左手が正常、右手が患側なら左手と比べる。
・できる限り早い段階で行う。(損傷後2日目から)


当院ではカラダに優しい方法で回復を早める施術を心がけております 😉 

院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)


<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師

コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー
成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。

最近のライフワークは「健康寿命を延ばす施術と運動を追求」です。
地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!




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