腰椎分離症(疲労骨折)ならない!させない!為に必要なことは・・・。
こんにちは。
今回は、腰椎分離症(ようついぶんりしょう)=椎弓疲労骨折をならない、させない為のお話を分かりやすく簡単にしたいと思います。
最後まで読んでいただければスポーツをされている方、親御さんにとても参考になると思います。
まず腰椎の位置を確認!
腰椎の上には胸椎(きょうつい)、腰椎の下には仙骨(骨盤)があり股関節と連結しています。
赤丸の部分は股関節(こかんせつ)
※赤丸の部分が関節面(椎間関節)で分離症になりやすい場所は腰椎5番目です!
腰椎分離症とは・・・
小学生~高校生くらいの成長期になりやすい障害です。
※特にスポーツでは野球が多い。→
18歳以下で疲労骨折の多い部位
4位:腓骨3.4% 3位:脛骨10.4% 2位:中足骨15% 1位:腰椎64.1%
R3整形外科勉強会資料参考
分離症とその他腰痛症の特徴
発育期 腰椎分離症 |
その他の腰痛症 | |
腰椎伸展時痛(反ると腰が痛い) | あり | あり |
腰椎屈曲時痛(腰曲げると痛い) | なし | あり |
腰椎側屈時痛(腰横に倒すと痛い) | あり | なし |
腰痛の痛み感じ | 鋭い痛み | 鈍い痛み |
腰痛の範囲 |
指でピンポイント分かる=局所的 (finger sign) |
広範囲の痛み (palm sign) |
疼痛の部位 | 片側性 | 両側性 |
痛い分離症と痛くない分離症とは・・・
初期→不全骨折で痛い、疲労骨折による疼痛
進行期→完全骨折で痛い、疲労骨折による疼痛
末期→偽関節(ぎかんせつ)で痛くない、滑膜炎による疼痛がある。
※骨折した骨が再生する過程で止まってしまい、本来関節ではない部分が関節ののように動くようになってしまった状態を言います。
癒合不全とも言われます。
画像検査
XP(レントゲン)→初期は骨折線が写らないことが多い。
進行期、終末期、偽関節の時は分かりやすい。
MRI→急性期の分離症診断にはMRIが有効と言われています。
高輝度変化(白っぽくはっきり見える場合は炎症期=急性、うす暗く見える場合は発生から時間が経過している)と判断できると言われています。
CT→整形外科でもCTはあるとこは限られています。MRIとCT併用すると分かりやすいと言われています。
原因
腰椎(腰骨)に対して伸展(しんてん)・回旋(かいせん)動作で背骨の椎間関節にストレスがかかることで起きると言われています。
スポーツでは、野球、サッカー、テニス、バスケットボール、バレーボールなどで多いです。
どのスポーツ競技でも伸展、回旋動作が求められます。ですので伸展・回旋動作に対しての柔軟性と体幹筋力(腹横筋・多裂筋)が大事になります。
伸展とは腰を反ることを言います。
※野球の投手ではボールを投げる時の伸展動作、スイング時の回旋動作で腰椎の負担増。
コッキング初期~後期に腰椎過伸展ストレスがかかる。
※サッカーではボールを蹴る時に伸展、回旋ストレスがかかる
ポイント3つ
・小学生、中学生は腰椎を安定させる体幹筋が弱い。
・小学生でもできる体幹筋強化トレーニングの必要性がある
・腰の負担を減らす為に胸椎、股関節の柔軟性を高める必要がある。
※近年言われているのは伸展型腰痛は上半身(胸郭)の柔軟性低下が指摘されている。
胸郭(きょうかく)とは・・・下記の3つの骨をまとめて言います。
胸骨(きょうこつ)・肋骨(ろっこつ)・胸椎(きょうつい)
ポイント
※伸展動作が硬い方、腰痛(椎間関節に問題がある)方はひざを曲げて腰を反ります。
腰痛を検査する際は、必ずチェックするポイントにしています。
回旋(かいせん)とは左右に捻ることを言います。
ポイント
上記の写真は座って回旋をしているため胸椎(きょうつい)の回旋可動域をチェックしています。
座って回旋させる意味は、股関節(こかんせつ)を固定しているため股関節の動きを入れずに胸椎の動きのみを診ています。
胸椎の回旋が悪ければ腰に負担がかかりやすい状態だということが機能から分かります。
ちなみに・・・
胸椎の回旋可動域は30°~35°程度。
※胸椎は上半身の回転装置!
腰椎の回旋可動域は右に5°、左5°で左右で10°しか回りません。
ですので腰は回旋に不向きな関節なのです。
スポーツで良く腰を回せという表現がありますが腰自体はあまり回りません。
腰の上にある胸椎、腰の下にある股関節が体を回してくれています!!
※股関節は下半身の回転装置!
雑誌でも紹介したトレーニング!
こちらも参考にお読み下さい!クリック!
まとめ
分離症(ぶんりしょう)=疲労骨折をならない、させない為のポイントは2つです!!
1:腰椎の上下の隣接関節①胸椎(きょうつい)、②股関節(こかんせつ)の柔軟性を良くする!
腰椎の上下にある胸椎と股関節の柔軟性が低下していると腰椎に伸展・回旋の可動域を求められてしまう為リスクが高まるのです。
背中反らし(胸椎ストレッチ)
ストレッチの難易度
左から⇒弱・中・強
まずは左から1回20~30秒やりましょう!
※ちなみに子供の体はとても柔らかくしなやか!
大人より柔らかく可動性はあるものの腰椎を安定させる筋力は弱い。
筋力のつけ過ぎも良くないがスポーツをする上では自重でのトレーニングも大事!!
3:腰の安定性を良くする!
腰に安定性を良くするインナーマッスル(深層筋)を強化することです!
腹筋の腹横筋(ふくおうきん)
背筋の多裂筋(たれつきん)を強化することで動作開始時に2つの筋肉が働き腰椎に安定性を与え動けるようになるので分離症(腰痛)を予防できるのです。
※腹横筋・多裂筋を強化する最強の強化法ハンドニーをご紹介!
詳しくはコチラをクリック!
当院では患者様のお話を良く聞き体の動き、姿勢、胸椎や股関節の柔軟性などをチェックさせていただいております。
分離症と病院(整形外科)に行ってから来院される方も多く診せていただくと共通点は上記で述べた2点のどちらかまたは1つが当てはまります。
当院では、分離症にならない、させないための施術を行っております。
1:筋肉の張りや硬さを降り除く!
筋肉専門ローラーで背中や股関節の硬さを変えていきます!
揉み返しなく短時間でみるみるほぐせる究極の筋膜リリースなんです。
手で股関節の内側の筋肉(内転筋)を筋膜リリース!
股関節の開きが驚くほど良くなり後傾している骨盤を正常の状態に戻していきます。
骨盤が正常な状態に戻せれば骨盤の前傾(ぜんけい)後傾(こうけい)の動きが良くなり腰の負担を軽減できます。
※骨盤の前傾・後傾とはイラストイメージ
2:胸椎~腰椎一度に同時に背骨アライメント(配列)矯正ができる!
胸椎を元々後弯している組織なので姿勢が猫背になると胸椎は回りづらくなり腰椎に負担が大きくなります。
そこで胸椎と腰椎のアライメント矯正を行います。
※背骨は鎖(くさり)やチェーンと同じでクルクルと連動して回ります。
姿勢が悪くどこかで背骨が曲がり過ぎていると連動して体は回りません。
背骨がヒンジ状(棒状)に動くのではなく、背骨が一つ一つしなやかに反れるイメージで動かせることが大事です。
それを可能にする背骨矯正!!
胸椎~腰椎まで一つ一つ背骨を整えることができるから連動性が高まり動きの改善がはっきり施術後に分かります!
背骨ケアコンディショニング
寝ているだけで背骨がゆるゆるになる特殊マット!
背骨はもちろん股関節伸展可動域を良くなるから凄い!
背骨がグ~ンと伸びます!!
伸展可動域を良くすることで腰のストレスを腰椎の4番目・5番目に集中しないようにケアすることが大事です。
また背骨には手や足に繋がっている脊髄神経があります。背骨を整える、動きをよくすることは神経の働きが良くなるので
手足がスムーズに動かしやすくなります!
分離症予防、リハビリに!!
「20秒で効果を実感する!」”究極のストレッチ”アドバイスしちゃいます!!
当院でも患者様でこのストレッチを続けたら1カ月で”20センチ”も柔らかくなった方もいます!
誰もが正しいやり方でやれば、「20秒で効果」がでるから是非続けてやってほしいと思います!
1 ストレッチをする前に自分のカラダの硬さをチェックする。
2 足を肩幅に開いてしゃがんで、両手を足首をつかむ。
3 ひざと胸をなるべくくっつけた状態でゆっくり両膝を伸ばしていく。
これ以上ひざが伸びないというところで”20秒”カウントする。
4 20秒終わったら真直ぐ立ち、再び前屈をチェックする。
できれば、1日5回を行うと良い。
※痛みの強い時期はやらない方がいいので、無理はしない。
これ以外にも「カラダのバランスを整えゆがみを改善」方法などアドバイスしています。
成長期にスポーツをされていて腰に不安がある方は是非一度お越し下さい!
成長期にスポーツをされていて腰に不安がある方は是非一度お越し下さい!
画像(レントゲン)では見えない、分からない”動き、機能”を診せていただき身体の状態を説明、施術させていただきます!
スポーツメンテナンス施術(保険外施術)
初診料
¥1100
30分
¥4400(税込み)
お得な回数券
5回分 ¥20000(税込み)
院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)
<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師
コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー
2008年開業
一般の方からスポーツをしている学生まで多くの施術に従事。
成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。
ただ施術を行うのではなく、患者様(小学生でも)ご自身の身体を知ってもらえるよう心がけた説明と施術を大事にしております。
皆様の健康寿命を延ばす!お手伝いを是非させて下さい!!