野球肘(外側型の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)
ホーム > 野球肘(外側型の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)

野球肘(外側型の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)

こんにちは。
今回は野球肘(外側型の上腕骨小頭離断性骨軟骨炎=OCD)について分かりやすく
お話致します。




離断性骨軟骨炎は11歳前後に多い野球肘の痛み。
繰り返される投球動作の肘外反時に腕橈関節(わんとうかんせつ)圧迫ストレスで
痛めます。



発症率は2%と少ないものではありますが軟骨下骨という部分が壊死して軟骨が軟骨下骨とともに離断します。
※骨壊死(こつえし)・・・骨の内部が死んでしまうこと。
※離断(りだん)・・・剥がれてしまうこと。
最終的に関節遊離体(別名:ネズミ)剥がれた骨が関節の中をネズミのように動くようになってしまいます。
関節の間にネズミ(遊離体)が挟まると痛みとともに肘がロッキング(肘が曲げ伸ばししづらくなる)になります。
このような状態は関節損傷が悪化して変形性肘関節症の進行を早めてしまいます。
関節遊離体(ネズミ)除去手術が必要になります。
軟骨損傷が進行すると手術でも完全に戻すことが難しいと言われています。

離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)=(OCD)早期発見!早期治療!が大事なんです!


離断性骨軟骨炎の分類


透亮期(とうりょうき)軟骨がダメージを受ける。軟骨下骨終板と骨髄の脱灰が起こり
レントゲンで透けて見えることから透亮像と言う。
初期とも言われていて投げていても「痛くない」ので
検診(エコー検査)で発見されることが多い。
※保存療法で回復が見込める


分離期(ぶんりき)進行期、修復期とも言われています。
投げないでこの時期に離断(剥がれない)にならないように治すことが大事!

※当院ではリーパス(低出力超音波)で骨癒合を約40%早める治療を積極的に行っております。
※保存療法で見込める場合もありますが医師の判断により手術。

遊離期(ゆうりき)終末期とも言われ骨が剥がれてしまう。
※手術対応。

<知っといてほしい!成長期の身体的特徴>


◇骨が柔らかくて未熟
◇関節軟骨が脆弱
◇骨と筋肉の成長速度の違い⇒骨の成長に筋肉が追いつかない。
◇靱帯が骨より強い
◇骨端線・骨端核の存在

野球肘にならない為のポイント4つ

・肩甲骨・胸郭の可動性



・体幹筋の強さ・バランス
手・足を大きく・速く・強く動かす為には木で言う幹の部分が強くなければいけません。
成長期の学生さんは自重(自分の体重)トレーニングで強化することが大事です。



野球はボールを投げる、打つ時は並進運動から回転運動が求められます。
この時にバランス良く体重移動ができることが必要です。
・軸足でフラフラしないでバランス良く立てる
・並進運動(体のバランスを崩すことなくキャッチャー方面に足を大きく
開ける)
・回転運動(軸を安定させた状態で回転できる)




下肢
股関節の柔軟性
股関節が硬いと足が開かないので下半身がうまく使えないため上体投げになり肩や肘のケガにつながります。


<整形外科の対応>

・レントゲン、MRI、CT、エコー検査。
・骨が離断(剥がれる)していないという判断であれば炎症が引くまで安静。
・骨が剥がれて遊離体(ネズミ)の場合は手術になる場合が多い。
・リハビリ

ーーーーーーーー当院の上腕骨小頭離断性軟骨炎治療戦略ーーーーーーー
接骨院では画像検査ができないので徒手(としゅ)検査で確認。
※徒手検査とは・・・整形外科検査法で患部や患部周囲の部位を動かしたり、伸ばしたり、曲げたり。 患者様に抵抗運動をしてもらい筋力を診て
どこに力が入りにくいのかを診たりする。
画像検査が必要と判断した場合は一度、整形外科に診てもらうよう指示します。
※多くの方は整形外科に受診してから来院する場合が多いです。
積極的保存療法で回復を早めるよう施術しております!
・リーパス(低出力超音波)による骨に対する施術

リーパスは1秒間に150万回の振動マイクロマッサージをして治りにくい骨折などに行うと骨の癒合が約40%短縮します。
手術が必要ないと判断された場合は早期に行うことをオススメします。
炎症や腫れ、疼痛にも有効な治療法です。

・筋肉専用ローラーで筋膜リリース
揉む、押すではなく特殊ローラーで揉み返しがでない”一定圧”を加えながら筋肉の起始、停止まで筋膜リリースをします。
数種類の専用ローラーを使用して「筋肉の形状、硬さ」に合わせたものを使用。

筋肉と筋肉、筋肉と脂肪組織などの滑走性(かっそうせい)を良くして可動域拡大・力の伝達性効率向上・痛みを軽減させます。



・患部外の肩関節、胸郭、股関節の機能改善
野球肘の場合は、肘以外の機能として大事なのは特に「肩」「胸郭」「股関節」の柔軟性、安定性が必要となります。
小学生、中学生は肩関節の安定性(筋力)は弱いです。
ですから個人的には球数制限は重要だと感じています。
また肩関節の安定性は小学生、中学生はどれくらいの筋力が適切かという数値的な判断基準もありません。
自重トレーニングで体を安定させられる、投球時に下半身、上半身を安定させて投げれるくらいの筋力はあると望ましいと思います。
当院ではMMT(筋力)検査で肩・体幹・股関節等をチェックしています。




下記は肩関節アライメント(関節位置)矯正
基本小学生、中学生は腱板筋(けんばんきん)=インナーマッスルは硬くなっている選手は少ないので
アライメント矯正というより肩甲骨と上腕骨の連動性を良くするように動きを良くします!
肩甲骨の動きが良ければ腕も上げやすく、肘下がりになることが減ります。
肩関節の動きを良くすることは野球肘の予防に重要な場所です。


是非一度お越し下さい!

下記に該当する場合は健康保険は使用できません。

※慢性的な痛み
※原因がないもの
※同月内整形外科、整骨院、接骨院受診しているもの
<保険外施術>
初診料¥1100
施術代¥4400


院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)


<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師

コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー

身体に優しい施術を心がけています。

成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。

最近のライフワークは「健康寿命を延ばす施術と運動を追求」です。

地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!









北方はりきゅう接骨院かんたん予約

過去の記事

過去の記事