前十字靭帯損傷を予防するための最も重要な5つとは・・・
前十字靭帯が損傷する際の特徴・・・
前十字靭帯(ACL)は、特に膝の屈曲が少ない状態で膝の外反(ニーイン)や脛骨の内旋といった不適切なアライメントと負荷が組み合わさった際に、過大なストレスを受け損傷しやすいことがわかっています。

前十字靭帯を予防する為に重要な5つ‼
1:膝の適切な屈曲角度の確保
着地や減速時における膝の屈曲角度が重要です。
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膝が伸びた状態(伸展位に近い状態)で大きな衝撃や負荷がかかると、ACLが最も緊張しやすくなります。
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予防のポイント: ジャンプの着地や急な減速を行う際に、十分な膝の屈曲(深く沈み込むような姿勢)を習得することで、衝撃を分散させ、ACLにかかるストレスを軽減できます。
2:ニーイン(膝の外反)の制御
ニーインとは、膝が内側に入り込む(X脚のような)アライメントで、ACL損傷の主要なリスク因子の一つです。
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着地時などに大腿骨が内旋・内転し、脛骨が外転・外旋することで、膝関節の側方に不安定な力が加わり、ACLに高い負荷がかかります。
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予防のポイント: 股関節の外転筋・外旋筋(特に中殿筋、小殿筋など)の筋力強化と、これらを意識的に使って膝を正面に向ける(あるいはわずかに外側に向ける)動作パターン(アライメントコントロール)を習得することが極めて重要です。
3:股関節による衝撃吸収の活用
膝だけでなく、股関節を効果的に使うことで、全身で衝撃を吸収し、膝への負荷を軽減します。
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膝を曲げるだけでなく、同時に股関節も曲げ(屈曲)、体幹をわずかに前傾させることで、大殿筋やハムストリングスなどの大きな筋肉群を使って力を分散させることができます。
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予防のポイント: スクワットやデッドリフトのような運動で、股関節優位の動作パターン(ヒンジ動作)を習得し、実際の動作で実行できるようにします。
*写真:膝と腰の負担が減るヒップヒンジ動作(股関節屈曲)!膝は曲げない!
4. ハムストリングスの筋力強化と適切な活動
ハムストリングス(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)は、ACLの拮抗筋として機能します。

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ハムストリングスは、脛骨が前方へ滑り出すのを防ぐ働き(後方への牽引力)があり、これはACLの主な機能と一致します。
大腿四頭筋(大腿前面の筋肉)が強く活動する際、ハムストリングスが協調的に活動することで、ACLへの負担を軽減します。 -
予防のポイント: 特に遠心性収縮(筋肉が伸びながら力を出す)でのハムストリングス強化(例:ノルディックハムストリングスエクササイズ)がACL予防に有効とされています。
5. 体幹・骨盤の安定性(トランク・コントロール)
体幹や骨盤のぐらつきは、下肢のアライメント崩れ(特にニー・バルガス)に直結します。
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動作中に体幹や骨盤が大きく側方・前方へ傾いたり回旋したりすると、重心位置が不安定になり、着地側の下肢に不適切な負荷のパターンが強制されやすくなります。
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予防のポイント: コア筋群(腹筋群、脊柱起立筋、骨盤底筋群など)を強化し、急激な方向転換や着地といった不安定な状況下でも体幹を安定させ、下肢の動きを制御できる能力(ニューロマスキュラー・コントロール)を高めます。
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院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)
<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師

コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー
身体に優しい施術を心がけています。成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。
最近のライフワークは「健康寿命をの延ばす施術と運動を追求」です。
地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!


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<当院実績>
卓球日本代表選手、水泳ジュニアオリンピック優勝選手,水泳インターハイ出場選手,水泳国体出場選手,社会人野球選手,野球独立リーグ選手,甲子園出場選手,水泳ジュニアオリンピック選手,高校サッカー選手権出場選手,女子サッカーインターハイ出場選手,Fリーグ(フットサル)プロ選手
女子フットサル東京代表選手,野球U-23大学日本代表選手、野球U-12日本代表選手など。
スポーツ選手も多く来院いただいております‼︎
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