肩の痛みに関わる”肩甲骨異常運動”とは・・・
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肩の痛みに関わる”肩甲骨異常運動”とは・・・

こんにちは。
本日は肩の痛みに関わる”肩甲骨異常運動=Scapular dyskinesis
(スキャプラ ジスキネジア)
について簡単にお話させていただきます。

肩甲骨異常運動とは・・・
肩関節動作時に肩甲骨が固定せずに動いてしまうことを言います。

人体の関節には→「安定性が大切な関節」「可動性が大切な関節」に分けられ、
それぞれが交互に並んでいるという理論があります。
このことをジョイント バイ ジョイント セオリーと言い肩甲骨は「安定性」肩関節は「可動性」が大事と言われています。
ジョイント バイ ジョイント セオリーについて詳しくはコチラをクリック!

スポーツでは頭より上で腕を振るスポーツ(オーバーヘッドスポーツ)→野球、バレーボール、テニス、ゴルフ、バトミントンなどは
肩甲骨の動きも大事ですが肩甲骨周囲の筋肉によって肩甲骨を安定させた状態で肩を動かせないと肩関節が壊れてしまいます。


スキャプラジスキネジアの場合はX線(レントゲン)エコー検査、MRI検査などの
画像検査では異常が分からない為、見えない痛みと言われます。

肩甲骨の異常運動のタイプ

①肩甲骨下角の浮き上がり


②肩甲骨内側縁の浮き上がり
翼状肩甲(scapula wining)言います。


翼状肩甲は前鋸筋の筋力低下が要因になることが多いとされています。
肩関節疾患だけではなく、体幹の機能不全の方にも見られる場合があります。
下記イラストが前鋸筋(ぜんきょきん)



③肩甲骨の過度な挙上


当院では肩甲骨の安定性(筋出力テスト)や動きを触知して、評価を行っています。
特に肩甲骨周囲筋でもあり肩甲骨を安定させる筋
・僧帽筋
・前鋸筋
・棘上筋
・棘下筋
・肩甲下筋など。

肩甲骨異常のリスク
肩甲骨異常運動(スキャプラジスキネジア)を有する方は肩関節痛を発症リスクが43%高いと言われています。
①肩峰上腕骨間距離(acromiohumeral distanc=AHD)が減少する。

肩峰と上腕骨の間のスペースを肩峰下スペースと言います。
肩峰下は7ミリ以下は危険と言われています。
このスペースには棘上筋・棘下筋・肩峰下滑液包・肩甲上神経などが存在しており、
肩峰上腕骨頭間距離が狭くなるとストレスが組織に加わり肩痛が発症します。
肩峰下スペースが狭くなると肩関節屈曲時に肩甲骨挙上が生じると肩甲骨の上方回旋や後傾が制限されます。

結果的にインピンジメント症候群(肩峰と上腕骨が衝突)して痛くなる。
※イラスト インピンジメント(衝突)

※インピンジメント症候群については肩を安定させる腱板筋ブログをお読み下さい!→詳しくはコチラをクリック!

肩甲骨異常運動に対しての当院の戦略
・肩甲骨安定性強化
筋出力テストを行い肩甲骨を不安定にさせている筋はどこか?をチェックして強化。


・肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節のアライメント(関節位置)を矯正
施術前と施術後の動きと筋出力をチェックします。

アライメントを戻すことで筋出力も高まります。
肩の痛みでお悩みの方は是非一度お越しください!
親切・丁寧に分かりやすく説明、施術させていただきます。


院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)


<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師

コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー

身体に優しい施術を心がけています。

成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。

最近のライフワークは「健康寿命をの延ばす施術と運動を追求」です。

地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!



 







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