背骨のクッション(椎間板)の秘密
こんにちは。
今回は背骨のクッション(椎間板)の秘密と題して簡単にお話させていただきます。
イラスト赤丸の部分が椎間板(クッション)
椎間板とは・・・
背骨にあり骨と骨の間にあるクッション。
・衝撃を吸収してくれます。
・背骨を保持してくれます。
周りは硬い組織→繊維輪
中心は柔らかい組織→髄核で構成されています。
椎間板が変性して後ろに髄核が飛び出してくると脊髄神経を圧迫すると下肢にしびれ、痛みを生じます。
椎間板の特徴
・圧迫, 剪断, ねじれのすべての⽅向の負荷に対して抵抗⼒を示します。
前断とは・・・ずらす力
・椎間板に持続的な圧迫を加わると最初の2-10分で約1.5mm変形すると言われています。
1時間でさらに1mm程度ゆるやかに変形する。
90分で停滞状態になりクリープ現象(持続する応⼒により時間経過とともにゆがみが増⼤する現象)が⽣じると言われています。
上記のことから長時間座位姿勢は椎間板ストレスが生じやすいことが分かります。
・椎間板の負荷
臥位(寝た状態)→立位(まっすぐに立った姿勢)→前屈位(体を前に曲げた状態)・座位(座っている姿勢)の順で増大します。
下記のような右イラストのような姿勢は特に椎間板に負担が増します。
・寝ていると軸圧が加わらない状況では椎間板が⽔分を吸収して拡⼤します。
逆に座っている姿勢には軸圧により椎間板から⽔分が絞り出されてしまいます。
・椎間板は朝と日中で違い⾝⻑は1⽇のうちで約1-2%変動すると言われています。
(起床直後が最も⾝⻑が⾼いです)
・起床直後→椎間板が緩んだ状態です
・長時間座位→椎間板が圧縮して固まった状態です
長時間座位をとった場合はクリープ現象を回復させるため軽くストレッチをすることをオススメします!
※クリープ現象→椎間板に持続する応力で椎間板がゆがむこと)
キャット&ドック
キャットとドックのポーズをとりストレッチ
・肩甲骨(内側に寄せる、外側に寄せる)
・脊柱(背骨を丸める、背骨を伸ばす)
・骨盤(前傾、後傾)
全体を連動させて可動域を広げることができる為、オススメです!
ハムストリングス、殿筋ストレッチ
かかとに手を当て太ももと胸をなるべく離さないでひざを伸ばす。
10回くらい行う
骨盤を前傾させて行う為、ハムストリングスがしっかり伸ばせて「骨盤とハムストリングス」
の動きがよくなります。
ビフォーアフターで指床間距離を確かめていただけるとえっ?と効果の違いが分かると思います!
ハムストリングスストレッチ
下記と同じポーズをとります。
タオルを持っている方のひざを軽く曲げたまま手前に小刻みに引きストレッチ。
30秒~1分目安で行う。
ハムストリングスが昔から硬い変わらないという方には一番効きます!!
3ヵ月は継続しなければダメです!!
椎間板ヘルニアに限らず腰部疾患で大事なことは2つ!
①腰の上下の関節→上は胸椎、下は骨盤・股関節の可動域を良くすること。
ここの可動域を改善することで腰部のストレスを軽減させることができます!
②腰の安定性を強化する
腰を曲げたり、反ったりする際は腹筋(腹横筋)、背筋(多裂筋)が腰に安定性を与えてくれます。
ここが弱いと腰椎が不安定の状態で動くので腰部を痛めてしまいます。
当院の腰椎椎間板ヘルニア治療戦略詳しくはコチラをクリック!!
当院では1日30分のサーキットストレッチ腰の機能改善を行っております!
・胸椎にはチェストプレット、マルチスロー、ハイプーリー、ディッピングマシンで可動域を良くすることができます。
猫背の姿勢改善にも良く椎間板ストレスの解消ができます!
・骨盤・股関節には骨盤エクササイズ、ネバータイトハム、インナーサイ、マルチヒップマシンで可動域改善ができます!
前屈時床に指が付かない、開脚が開かない、腰が丸くなっている、骨盤の動きが悪いなどには最適な運動です!
<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師
コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー
身体に優しい施術を心がけています。
成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。
最近のライフワークは「健康寿命をの延ばす施術と運動を追求」です。
地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!