前十字靭帯(ACL)損傷ここが大事!
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前十字靭帯(ACL)損傷ここが大事!

こんにちは。

今回は前十字靭帯(ACL)損傷についてお話させていただきます。

前十字靭帯(ACL)(ぜんじゅうじじんたい)とは・・・
膝関節を安定させる4つの靭帯の1つ。

膝関節内にある為、自己修復が困難
関節の外にあるMCL(内側側副靭帯)LCL(外側側副靭帯)の方が組織修復は良い

ACL損傷は、スポーツ中に起こることが多い。
相手とぶつかって起こる(接触)より相手とぶつかることがなく起こる(非接触)のことが多い。
ACL損傷の約70%が非接触型と言われています。
ジャンプの着地や体の切り返し(方向転換)などで起こることが多いです。
バスケットボール、バレーボール、サッカー、テニス、バトミントン、ハンドボールなど。

受傷率は男性<女性の方が多いと言われています。

損傷する際にKnee-in(ニーイン)して起こります。
Knee-inとはひざが内側に入ることを言います。



受傷のメカニズムとしては・・・
ひざがわずかに屈曲した状態で大腿四頭筋(だいたいしとうきん)への過剰な収縮負荷が加わり脛骨(けいこつ)の
前方移動が生じた際に前十字靭帯を痛めます。


前十字靱帯を防ぐ為には、しっかり股関節の屈曲が行えること。
大腿四頭筋に過剰な収縮負荷を減らし、脛骨が前方に出にくいことで損傷を減らせます。
そのためには、ヒップヒンジやパワーポジションで股関節屈曲をとれることが大事なのです。

前十字靭帯の危険因子と言われるもの

・着地時の股関節、膝関節屈曲不足
・体幹、股関節コントロール不良
・ひざ関節、股関節外転筋力低下
・ひざ関節屈筋群の出力不足
・筋疲労

股関節屈曲(ヒップヒンジ)のポジションがとれることが大事です!
ヒップヒンジについて詳しくはこちらをクリック!


ACL損傷の手術方法は3つ

半腱様筋腱(はんけんようきんけん)薄筋腱(はっきんけん)<ST/STG>

・骨付き膝蓋腱(しつがいけん)<BTB>

・骨付き大腿四頭筋腱(だいたいしとうきんけん)<QTB>

※術後3~4ヵ月は靭帯は脆弱
1年以上で成熟すると言われています。

スポーツの競技復帰は9ヵ月以降が多い
復帰のポイントは・・・
・筋力が回復している(大腿四頭筋の伸展筋力

大腿四頭筋伸展筋力トレーニング



中殿筋強化
クラムシェル⇒両膝を揃えたところから外側に開く。
中殿筋強化法詳しくはコチラをクリック!


太ももの太さ(大腿周径)でチェック!
左右(健側と患側)でチェックすると筋力の回復具合が分かる。
お皿上で水腫(水が溜まっている)を診る
お皿(膝蓋骨)から5㎝→内側広筋(大腿四頭筋)
お皿(膝蓋骨)から10㎝→外側広筋(大腿四頭筋)
お皿(膝蓋骨)から15㎝→大腿四頭筋
お皿(膝蓋骨)から20㎝→大腿全体

・可動域(動作がしっかり行える)
殿踵(でんしょう)間距離→10㎝以内が良い。
殿踵距離とは→殿部からかかとまでの距離。


当院が行うACL(前十字靭帯)治療戦略

前十字靭帯は関節内靭帯なので直接的な施術はできません。
大事なのは股関節が屈曲しやすい環境を作ることです。
上記でも述べましたが股関節が屈曲しやすくすることで大腿四頭筋の過剰な収縮を
抑え脛骨が前方にでるのを減らせます。

股関節屈曲をしやすくするためには大殿筋やハムストリングス、大腿直筋(大腿四頭筋)を和らげることです。
ACL損傷群は股関節中殿筋、外旋筋(外旋6筋)硬いと言われているのでここを柔らかくする。



股関節外旋6筋


筋肉専門ローラーで究極の筋膜リリース!



股関節アライメント(関節位置)矯正
骨盤と大腿骨の位置を良くするとともに大腿骨頭の動きをスムーズに動かせるようにします!



ひざ関節アライメント矯正
大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)の関節位置を整える!
荷重がかけやすい位置こそが力が入りやすく踏ん張りがきく!


術後の傷口の瘢痕化や肥厚による滑走性低下、伸張性低下に対してのリリース!
活動性瘢痕→ひふ、皮下組織、筋膜、筋肉の損傷、硬くなるのを施術します。
術後傷口にツッパリ感を訴える方がいます。
繊細な部分を施術可能な筋膜リリースローラーで対応しています。


ACL筋力トレーニング
Knee-in(ニーイン)ひざが内側に入らにように修正する為の強化
クラムシェル(中殿筋)強化

ヒップヒンジトレーニング
目的:股関節屈曲を増やして腰の負担を減らすことです!
骨盤と大腿骨のはめ込みを良くして腰や股関節の安定性を高めて力を発揮しやすくする。
詳しくは下記をクリック!

ペルビック・カール
体幹・殿筋・ハムストリングスの強化


片足ショルダーブリッチ


院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)


<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師

コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー

2008年開業

身体に優しい施術で”変化と効果”を実感できるよう心がけています。

成長期の学生にケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。

最近のライフワークは「健康寿命を延ばす施術と運動を追求」です。

地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!





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