肩の痛み石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)とは
こんにちは。
本日は肩の痛み、石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)についてお話させていただきます。
石灰沈着性腱板炎とは・・・
上腕骨と肩甲骨を繋いでいる腱板筋(けんばんきん)に石灰(カルシウムの結晶)が沈着することで痛みが起こります。
カルシウムの結晶はハイドロキシアパタイトと呼ばれていて人の骨を構成する成分と似た物質でできていると言われています。
※加齢により腱が変性(性質が変わる)ことでカルシウムが分泌されると考えられています。
石灰沈着性腱板炎が起きやすい場所
※下記の筋肉の付着部に起こりやすいと言われています。
・棘上筋(きょくじょうきん)⇒80%
触診すると圧痛が強い。
※当院では除痛(じょつう)を目的にレーザーを当て痛みを引かせます。
赤丸の部分が痛みの場所。
・棘下筋(きょくかきん)⇒15%
・肩甲下筋(けんこうかきん)⇒5%
※肩甲骨前面から上腕骨前面についている。
特徴
急性の場合
急に炎症が生じ肩周囲の激痛が起こる。
痛みにより腕が動かすのが困難になる。
急性の場合は夜間痛があり睡眠が妨げられてしまう。
慢性の場合
腕を上げる動作での痛みや引っかかり感が慢性的に続きます。
四十肩・五十肩と同じような症状です。
例
・腕が上がりにくい
・背中に手が回らない
・髪の洗えない、髪をとかせない
<病院>
・痛み止め(ロキソニン)
・炎症を抑える(ステロイド注射)
・体外衝撃波治療⇒石灰を壊すためのもの。
・カテール治療⇒異常血管を減らすためのもの。
<当院>
・痛みに即効性レーザー治療
レーザーの目的
・除痛(じょつう)痛みを引かせる作用に優れています。
・痛めている組織(筋・腱・靱帯、軟部組織)の回復を早める。
・神経の働きを良くする。
石灰沈着性腱板炎は棘上筋付着部の大結節に起きることが多いと言われています。
触診した時もここに強い痛みがあるのでピンポイントで当て痛みの軽減を図ります。
※写真はイメージ(当てている場所は違います)
肩関節周囲筋”筋膜リリース”
腱の変性(性質が変わる)もう一つ考えられるのが①肩関節周囲筋の硬さ(運動不足)②猫背(不良姿勢)により上腕骨骨頭が上方に偏位してしまいます。
※赤矢印が上腕骨が上方に偏位する。
肩峰骨頭間距離(AHI):赤矢印の距離は約7ミリ以下は良くない。
当院では触診で必ずチェックしご説明しております。
※青丸が肩峰の下にある棘上筋が骨にぶつかりインピンジメンントを起こして棘上筋が変性する。
上方に偏位することで腕を上げる時に肩峰(骨)と上腕骨がインピンジメンント(衝突)を起こしてしまい腱板が変性してしまいます。
そこで硬くなっている肩関節周囲筋を短時間で揉み返しがない筋肉専用ローラーで筋膜リリースをします。
※痛みの強い場合は患部には行いません
患部外の肩甲骨を動きやすくする筋肉を中心に行います。
急性の痛みが落ち着いたら腕を上げる時に上腕骨の骨頭を下げてくれる筋肉(肩甲下筋、小円筋、棘下筋)に対してインピンジメンント(衝突)を回避させる目的で筋膜リリースをしていきます。
肩関節アライメント(関節位置)矯正
①肩関節アライメント矯正を行い上方偏位した骨頭の位置を戻すことで再発しないようにします。
②肩甲骨と上腕骨が連動して動きやすくします。
肩甲骨の動きが悪いと上腕骨はスムーズに動きません。
また肩のアライメント問題となる猫背、胸郭の柔軟性も施術ポイントとなります。
下記は胸の柔軟を作っています。
※痛みが落ち着いてきた段階で行います。
骨頭が上方偏位したままは肩の動作時痛やつまり感があり腱板炎、腱板部分断裂のリスクも高くなります。
当院では痛くない段階で肩関節アライメント(関節位置)をチェックした予防施術も行っております。
当院では姿勢改善を目的に1日25分サーキットストレッチを行っております。
ここでもチェストブレットマシン、ディッピングマシンを使用して胸郭と肩甲骨の柔軟性を良くし上腕骨の上方偏位をさせない、
肩峰骨頭間距離(AHI)を確保するストレッチを行っております!!
このマシンでは上腕骨頭を下方へ下げてくれるインナーマッスルを働きやすくするエクササイズになっております!
予防も改善もできる運動療法なんです!!
ご興味ある方はお気軽にお声かけください!
詳しくは下記をクリック!!
院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)
<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師
コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー
身体に優しい施術を心がけています。
成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。
最近のライフワークは「健康寿命を延ばす施術と運動を追求」です。
地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!