股関節の痛み大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)とは・・・当院が行う治療戦略
こんにちは。
今回は股関節の痛み大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)(Femoro acetabular impingement )フェモロ アセタブラー インピジメント)について簡単に分かりやすく
お話したいと思います。
FAIとは・・・
大腿骨寛骨臼インピンジメントのことを言います。
寛骨(かんこつ)と大腿骨(だいたいこつ)が股関節の動作時(股関節を深く曲げた際)に衝突して股関節にある関節唇(かんせつしん)や大腿骨の軟骨を損傷することを言います。
進行すると変形性股関節症になることもあるので早めに施術することが大事になります。
※下記イラストは変形性股関節症
FAIはアスリートやスポーツ愛好家に多い。
特にボールを蹴る時に股関節の屈曲・内転・内旋動作を繰り返すことからサッカー選手に多い。
<症状>
股関節のつまり、引っかかり感、鼠径部(そけいぶ)やお尻(坐骨部)、大腿外側の動作時痛、長時間の歩行や階段昇降時の痛みなどが特徴
日常生活では、しゃがみ動作や靴下を履く時、股関節を深く曲げた状態でひざを内側に入れた時に痛い。
赤丸の部分がそけい部
青丸の部分が大腿外側
<検査>
病院ではXP(レントゲン検査)⇒骨の異常を診る
MRI検査⇒関節唇と関節軟骨の状態を診ます。
当院では画像検査では分からない部分、徒手検査(としゅけんさ)を用いて関節可動域、詳細の筋力をチェックしていきます。
股関節を屈曲・内転・内旋した時の痛みや股関節の前がつまる感があります。
Impingement(インピンジメントテスト)別名:FADIR(ファディアーテスト)
股関節を屈曲・内転・内旋位に持っていき、痛みやつまりがあるのかをチェックします。
ショートローテータと言われる外旋6筋(骨盤と大腿骨をつないで骨盤を安定させている筋肉の硬さ)も分かります。
Patrick(パトリックテスト)別名:FABER(ファーバーテスト)
股関節の変性や炎症,周辺軟部組織、内転筋の硬さや障害をチェックします。
鼠径部(そけいぶ⇒股関節部)に痛みがある場合、仙腸関節に痛みがある場合は陽性
その他
股関節周囲の可動域(特に股関節屈曲、内旋角度)左右差、筋力をチェックします。
股関節屈曲可動域⇒左右差をチェック!
股関節外旋可動域左右差をチェック!
股関節内旋可動域左右差をチェック
痛い方の股関節はひざが内側に倒しづらくなります。
SLR(大腿伸張)テスト
太もも裏の筋肉の硬さをチェック。
股関節伸展テスト
股関節伸展ツイストテスト
股関節外転筋(中殿筋)テスト
当院が行うFAI治療戦略
一番は股関節の機能改善です!
※機能改善とは身体の基礎運動能力のことを言います。
関節を安定させる筋力が弱い、身体が硬い、体幹が弱い、身体が柔らか過ぎる、左右差がある、動きが悪いなど。
もうお気づきだと思いますが「痛み止めの飲み薬や貼り薬」は機能改善にはなりません。
pointは2つ!
①つまり感やひっかかりを取り除き可動域とアライメント(関節位置)を戻す!
②股関節を安定させる腸腰筋(ちょうようきん)と中殿筋(ちゅうでんきん)を鍛えるです!
ーーーー股関節の機能を良くする当院の施術!ーーーー
1:究極の筋膜リリース!
狙いは股関節に与える可動域制限となる筋肉を”筋肉専用ローラー”で筋膜リリース!
可動域制限となる筋肉①内転筋群ないてんきんぐん)、②大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、③腸腰筋(ちょうようきん)④腹筋、⑤殿筋
どこが一番制限因子となっているか検査して施術をします。
施術直後から検査前と検査後では動きの変化がでます。
2:そけい部のストレスを除去”手で筋膜リリース”
狙いは股関節の可動域を広げるトリガーポイント!
つまり感や引っかかり感がある方には重要な施術!
筋膜リリースローラーではアプローチしにくいポイントは”手”でリリースして動きと痛みを変えて行きます!
3:骨盤の動きを良くする
つまりや引っかかり感、痛みの改善にも骨盤の動きを戻すことも必須です!
PMテスト「ペルビックモビリティテスト」
股関節を曲げた時にどれだけ骨盤が動くを診るテスト!
股関節は正常で約120度曲がります。
120度のうち90度までが股関節の動きで残り30度が骨盤の動き(後傾)なんです!
いくら股関節の動きを改善しても骨盤の動きが悪ければFAIは問題解決にはなりません。
※下記股関節屈曲動作
右股関節の動きが悪い
本来の骨盤の動きを取り戻す「骨盤エクササイズ」
骨盤の動き5つ
前傾、後傾、左右回旋、挙上、下制です!
お体の状態を丁寧に診せていただきなるべく分かりやすく説明、施術をさせていただきます!
お気軽にご相談下さい!
院長 善林 伸介(ぜんばやし しんすけ)
<国家資格>
柔道整復師、鍼灸師
コンディショニングトレーナー、メディカルトレーナー
身体に優しい施術を心がけています。
成長期の学生のケガをしない、させない為のトレーナー活動に従事。
最近のライフワークは「健康寿命を延ばす施術と運動を追求」です。
地域の魅力ある健康の発信地となれるよう微力な柄に精一杯お手伝いさせていただきます!